我が家には親子のダックスフンドがいました。
2年前に親犬が亡くなった時の供養のお話をします。
18年と長生きをしてくれて、老衰で息を引き取りました。
筋肉質で体力オバケ、とにかく食べることが大好きな犬でしたが後ろ脚を悪くしてからどんどん弱っていく姿がかわいそうでした。
食べることが大好きでどんなものでも食べ過ぎてしまうくらいだったのに、最後の方にはチュールを少しずつしか食べられなくなっていました。
チュールも最後には食べるのがしんどいのかあまり口にしなくなり、そこからあっという間になくなりました。
焼却場にもっていく前に綺麗な花でつつみ、大好きなおやつとドックフード、よく似合っていた服を持たせあちらでも大好きなご飯が沢山食べれるように祈りました。
実家の墓にはペット専用の供養の場所があり、そこには今まで飼っていた猫や犬が眠っています。
亡くなった直後は今まで彼女がいた場所がやけにがらんと空いていて寂しく、ですがなぜか涙は今までも出ないままです。
我が家でとくにショックを受けていたのは私の父で、彼女が亡くなってからはずっと毎日泣いていました。
そこで私は生前元気だった頃、ペットサロンで綺麗にしてもらってウキウキの姿を写真プリントし家族に渡しました。
色気より食い気という言葉が似合う彼女でしたが写真の中の姿はとてもかわいらしくどこかのお嬢様のようで少しおかしかったです。
その写真を飾るようになってから父は少しずつ元気を取り戻し、以前より泣くことは少なくなっていきました。
幸い彼女が残してくれた子供もいたので、自然とゆっくり少しずつ傷が癒されていったような気がします。
子供は彼女とは全く違う性格で、大人しくあまり動き回る性格ではなかったのですが
何故か彼女が亡くなってから犬が乗り移ったかのように無邪気に動き回るようになり、食い気より色気だったのが色気より食い気という性格を見事に発揮させています。
隠されていた娘の本性に驚きつつ、やはり親子だなぁと感動しました。