愛犬が与えてくれる幸せ

今年の夏、晴れてひとり暮らしが始まった。それに伴って、犬を飼いたいという気持ちも強くあった。
というのも、私の実家にはもう10歳を超える雑種の愛犬がいる。中学生から10年以上の間を犬と一緒に過ごした事ですっかり動物好きになっていた私は、もし実家を出てひとり暮らしをする事になったとしてもすぐペットが飼えるようにと考えてペット可の物件しか探さなかったほどだ。周囲の協力もあってなるべくお金をかけない様にひとり暮らしの準備を行い、初期費用を限界まで抑えた事でひとり暮らしが始まってそこまで時間をあける事もなくペットを迎える事が出来た。

生後2カ月半ほどのトイプードルの女の子で、出会った頃からとにかく元気いっぱい。小さな体にエネルギーを持て余している様で、人懐っこく好奇心も旺盛。1人でふらっと入ったお店でひと目気に入り、さすがにすぐ結論を出す事が出来なかったので費用や環境を整えたうえで彼女を家へ迎えた。
実家の老犬に慣れてしまっていたからか、久しぶりに感じる子犬のエネルギーに最初はただ圧倒されてご飯を食べたとかトイレが上手に出来たとかいう小さな事ひとつずつにいちいち感激していた。

子供を持つ親の気持ちというものと近しい感情も沸いた。仕事で辛い事があったとしても、以前は酒でストレスを発散させていたのが今ではまっすぐ家へ帰って元気よくおかえり!と大歓迎してくれる愛犬に癒しを貰い、仕事に行くのが嫌だと感じてもこの子を養うために頑張るか、と思える様になったり、若いから大丈夫だろう、と慢心していた健康面に関しても、何かあっては愛犬が大変だ、と以前よりも少しだけ健康に留意する様になった。我ながら大きな変化だと感じる。

もちろん楽しい事ばかりではない。
悪い事をしたら叱らなければいけないし、急な予定変更なんていうのも増えた。今まで自分優先で進めてきた日常を愛犬に照準を合わさなければならない。
でもそんな事も私にしてみれば愛犬と過ごす為に欠かせない事だと思うので特段大変だという感情もない。
今はとにかく、目の前の愛犬が少しでも快適で幸せに過ごせる事を主塾にして生活している。

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